2013年10月30日水曜日

大空間、大開口にこだわる家づくり。メリットとデメリットをお伝えします。

こんにちは。
マイ工務店の眞井です。

すっかり秋めいてきましたね。
それでも日中は日差しがあるとあたたかく、本当に良い行楽シーズンです。

特にこの時期、法隆寺などの五重塔と紅葉と夕陽のコラボレーションは最高ですよ。
修学旅行では夕方までいることはないので、この素晴らしい風景を見ることは
できません。でも、この景色を見ずにして奈良をあとにするのは
本当に勿体ないですね^ ^












写真出展:www.jalan.net



奈良の歴史的建造物と自然と秋の夕陽。
オススメです。

さて、今回はマイ工務店がいつもこだわることの1つ。
大空間の家づくりのメリットとデメリットについて
よく言われていることをお伝えします。

参考になれば幸いです。

まず、大空間とはどれくらいの広さを言うかですが、マイ工務店では、
大空間と言う場合は最低20畳とみています。
SE構法は木造住宅でありながら柱を設けずに広い空間が実現します。
例え建坪が狭くても30畳リビングは充分に可能です。

さて、大空間リビングにしたい施主様のニーズとして多いのは

・家族が一同に集える
・誰がどこにいても気配を感じれる
・開放感
・断熱がしっかりしていれば、どこにいても暖かい(涼しい)
・家具などで仕切ることができるため可変が容易

などです。

良い面ばかりをついついクローズアップしてしまいますが
以下のようなデメリットも考慮し、家づくりを考えてみてくださいね。

□デメリット□

・音の問題。特に大空間で吹き抜けを大きく設けている場合、大きな物音が家中に響くのでは?なんてことも言われています。
ですので、設計段階で静かに作業する部屋が欲しい場合などは先にその旨を伝えていただき、防音壁を用いるなどの対策を考えておくといいと思います。
赤ちゃんを静かに寝せておきたい。受験生がいる。音楽を爆音で聞きたい。
など、ご家族の暮らしによって色々と想定されるといいと思います。

また、建ててしまってから気づいた場合ですが、音は何か遮るものや、吸収するものがあれば響きません。カーテンや家具などで壁を保護するなどでも一定の効果は得られます。

とはいえ、通常はドアを閉めてしまえば会話やテレビの音は気になることはないと思います。


・寒いのでは??ということを心配をされます。確かに、暖房効果が行き渡らない心配はありますね。
当社の場合は、高気密、高断熱のアイシネンを標準仕様としています。少ない燃費で家中あたたかいというのが実現できます。
床暖房がなくてもファンを有効に使うことで足下も暖かく過ごせます。
特に冷え性の方などは、床暖房も視野に入れるとより快適だとは思いますが^^
大空間、大開口、吹き抜け、を考えるのであれば高気密、高断熱性能は必須で考えてください。

・匂いが充満?!
こちらも、心配ですね。大空間で遮るものがないと、魚の焼いた匂いとか充満しそうです。
こちらも設計段階で、吸気口などの配置や性能などでご相談いただくなど対策は十分可能です。


いかがでしたでしょうか。参考になればと思います。
建ててから気づいて、こうすれば良かったということは残念ながら少なくありません。
悔いのない家づくり、こだわって、そして楽しく暮らしを考えて行きましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


2013年10月21日月曜日

家づくりでのよくあるトラブルと回避方法

こんにちは。
いつもありがとうございます。マイ工務店の眞井です。

台風が続いてやってきますね。
奈良県は南部で土砂崩れなどで通行止めになるなど
影響が出ていますが、中北部はいつもなぜか台風が避けて通ってくれます。

生駒山があるからとか、一説に言われていますが
何か不思議な力が働いているのでしょうか。
住んでいる我々としてはとても有り難いことです。

さて、今回のblogでは家づくりにおけるよくあるトラブルについて
記事を書きたいと思います。
家を建てる前の参考になれば幸いです。

◆ご近所トラブル◆
価格帯も周囲の環境も良い土地が見つかったけれど
ご近所に挨拶回りをして、いよいよ着工。
しかし、工事が進むにつれてご近所からあれやこれや言われる、
ということがあります。

また、住んでみてはじめて分かることも多々。
昔からの住人と新しくきた人たちとの間で起きるトラブルもあるそうです。
奈良も新興住宅地でない限り、昔から住んで地域を守っている人たちが。
できれば仲良く楽しく暮らしたいと思いますので
契約をしてしまう前に、近所の古い人と新しい人と直接話しをしてみる
機会を得るといいと思います。

→トラブル回避方法

我々、メーカーや工務店側は良い"土地"であれば、オススメしてしまいがちです。
近所への挨拶などはしっかりさせて頂くものの
深ーいところまではなかなか見抜けないこともあります。
私たちも出来る限り協力させて頂きますが
やはり、自分の目と耳でご近所の方と接して頂くと良いと思います。

◆追加工事、追加費用発生トラブル◆

当初予定していた見積もりから、工事を進めて行くにあたって
予期しない費用が発生することは少なくありません。

コンセントをやっぱり1個増やしたい。というのでも
費用は追加発生してきます。
詳細に事前に打ち合わせをして、内容をすりあわせて工事がスタートする
わけですが、やっぱりこうしたい。もっとこうできないかな。とか
施主さんの要望も変わります。
また、工事を進める側として紙の上では問題がなかったことも
実際の現場で不可抗力の事態も稀に発生します。

私の場合ですが、正直言って追加費用について、その都度その都度
施主さんに言いにくいなーと思うことがあります。
数万円くらいの追加であれば、利益を削ってサービスしてしまうことも....。
とはいえ、塵もつもれば山となる。
大きな額となりそうな場合には、逐一ご相談をさせて頂きます。

→トラブル回避方法

設計プランの打ち合わせや決定段階で、起こりうる追加費用について
予め質問しておくといいでしょう。
その上で、ケースによってどちらが費用負担の責任を負うべきか
書面などで確認することをオススメします。

◆施主さんの希望が現場まで伝わりきらない。情報共有トラブル◆

当社は大きな工務店ではないので、営業と現場監理と設計担当と別々で動くことは
ありませんが、大きな会社などでは、営業から現場に変更が伝わっていないまま
工事が進み、あれ??となることも少なくないようです。

また、家を建てるには、沢山の業者さんが関わります。
情報共有がうまくできていないと、現場で混乱が起きて施主さんにご迷惑が
かかることもあります。

当社では、私がほぼ一括して情報管理を行い、現場にも逐一足を運んで
情報共有をしてきましたが、現場の数も多くなってきた現在は
インターネット上のシステムを使用し、文章と写真でしっかり共有しています。
抜け漏れや勘違いなど、当社内でのトラブルで施主様にご迷惑をかけないよう
努力しています。

→トラブル回避方法

メーカーや工務店などを選ぶ基準の1つに、情報共有の仕方について
質問を投げかけてみると良いと思います。
特に沢山の人員を抱えている業者さんにはぜひ確認をしてみてください。

また、言った言わない。理解が違ったなどの問題を避けるために
文書で残して欲しいなどの要望を出していただくことをオススメします。
些細なことだからと、ついつい電話でのやり取りで終わってしまうことが
ありますが、「いま、決まったことをメールで書いておくって欲しい」
「FAXで変更個所の説明を書いておくって欲しい」
こうした要望を出していきましょう。

要望を出さずともしてくれる業者さんは多々ありますが
少しでも不安に思えば遠慮せずに要望していってください。

◆奈良ならではのトラブル◆

"購入した土地が、文化財保存地域だった"
ということもあります。
こうした指定地域で工事をスタートして遺跡が発掘されると
たちまち工事はストップ。
発掘作業を経て、工事再開となりますから
当初予定していた竣工日程から大幅に遅れることになります。

また、風致地区、景観保護地区などの指定があちらこちらにあるのも
奈良の特徴です。
そのため、建ぺい率の制限があったり、屋根の形に自由がきかないことも。

→トラブル回避方法
土地を購入する前に、自治体の窓口にまずは確認を!
その地域の工務店さんに詳しく聞くなどもオススメです。


◆その他◆

家づくりは、業者との信頼関係のうえで行われます。
契約前にいかに信頼関係を築けるか。これが大事ですね。

とはいえ、信頼関係を築けたようで不安な面も出てくると思います。
最近では、施主さんが現場にwebカメラを設置して現場を見守るケースも
出ているそうです。

どうしても不安な場合は、こうした措置を講じても良いかもしれません。

また、現場に足を運ばれたときは、大工や職人へ一言でも応援メッセージを
投げかけていただくと、モチベーションがアップし、より良い家を建てるぞ!と
やる気が出ます。人間ですから、ぜひこうした声がけなどで励ましてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


2013年10月15日火曜日

祝★モデルルームオープン2周年

こんにちは。
いつもありがとうございます。マイ工務店の眞井です。

先週末の10月11日(金)に、当社のモデルルームがオープンして
2年が経ちました。

オープン当時は不安なことも多々ありましたが
こうして無事に2周年を迎えられたこと、感謝申し上げます。

継続的に開催してきた「初家セミナー」、いまは「暮らしづくり相談会KURASOU」
に変わりましたが、私たちの家づくりを沢山の方に知っていただけて
本当に嬉しく思います。



春のイベントや、夏の木工教室では地域の方々が沢山参加してくださいました。



また、家づくりのご相談だけではなく、様々な方にモデルルームを活用して
下さったことも感謝です。

EARTH COLORさんのバッグづくりワークショップ



奈良のママが仕事をつくる会 ”愛称:ナラマーシカ"さんのワークショップや打ち合わせ



子育て本の翻訳者 森かほりさんの「子育てワークショップ」


西島由美子さんによる親子手作り化粧品講座

COLORさんによるキャリアサロン


COLORさんによる、小学生ご当地弁当商品化プロジェクト2012


その他、営業に来て下さる業者さんやTeam MAI★STARの職人さんたち
近所の皆さん、地域の方々に支えられてここまでやってきました。

本当にありがとうございます。

これからもマイ工務店をどうぞよろしくお願い致します!

2013年10月8日火曜日

奈良で注文住宅。自然素材とSE構法で建てるって、費用はどれくらい??

こんにちは。
マイ工務店の眞井です。
いつもblogを読んでいただきありがとうございます。

今回は、KURASOUにお越しのお客様などから聞かれることの多い
お金の話しに切り込んで行きたいと思います。

少しの変化で大きく変わる、家づくりにおける費用。
特に注文住宅では建て売りと違って
バシっと決まった値段がなかなか見えにくいのが現状です。

アレもしたい、コレもしたい。
もっとこうしたい。
徐々にコストはどうしても上がっていきますよね。

そこで、”いったいいくらかかるの?”を
マイ工務店での家づくりにおける1つのケースとして
参考にして頂きたいと思います。

□マイ工務店の基本的な費用項目について(新築、建て替え無しの場合)

①主な本体工事費、諸費用(当社から概算お見積もりをさせて頂く際の内容です)
設計費
施工管理費
瑕疵担保責任保険費用
====================
仮説工事
基礎工事
木工事
屋根工事
板金工事 
外壁に関する工事(サイディング、吹き付け工事)
内装工事
断熱工事
電気工事/照明工事
水道工事
建具工事
タイル工事
防蟻工事
塗装工事/左官工事
構造材、構造計算費用(SE構法 *吉野材や集成材と鉄を組み合わせた頑強な材料で施工します)

◯工事風景写真集(基礎から上棟までを一部抜粋)
基礎工事
※掘削、捨てコンクリート、防湿シート
基礎完了










SE構法の注脚金物取り付け
スラブコンクリート打設










内装:アイシネン断熱工事


内装工事:吉野杉フローリング








棟上げ










②主なオプション工事費/諸費用(概算見積もりに含まれていない費用です)
給湯給排水設備工事(通常①に含まれていますが、アレンジされる場合は別途)
冷暖房設備工事
通信設備工事
外構、植栽工事
地盤改良工事費(調査すると8割ほどの邸宅で必要という判断が出ています)
解体工事
屋外からの水道引き込み工事(敷地内からであれば①に含まれています)
ガス引き込み工事費用
据え付け家具設置費用
太陽光発電設置費用
=================
建築確認申請費
登記費用(表示登記/保存登記/抵当権設定登記)
ローン手数料・保証料
契約書印紙税/上棟式費用

③施主様で別途考えておいて頂く費用
近隣挨拶、茶菓子費用
地鎮祭、上棟式費用(省略する場合もあります)
仮住まい費用
お引っ越し費用
電話移設費用
家具等購入費用

司法書士費用
各種保険料
不動産取得税
固定資産税

etc...があります。

□OB施主様の概算見積もり事例
A様(更地での新築。土地あり。2階建て(延べ床面積120平米、建築面積69.8平米)

◆マイ工務店標準仕様長期優良住宅認定基準/耐震等級3
・SE構法
・アイシネン断熱(全面)
・自然素材(吉野材*水回り除く全面/漆喰壁*水回り除く全面

概算お見積もり:約2,000万円  ※上記①のお見積額
*いわゆる一般的に坪単価を計算されるのはこの部分のみです。
*大手ハウスメーカーさんで同じ内容で建てると、広告宣伝費や外注請け負い費用などが+でかかると言われています
別途お見積もり: 約400万円  ※上記②のお見積額
□別途お見積もり参考金額:地盤改良50~100万円程度*ハイスピード工法採用の場合*土地の状態、広さにより変わります。太陽光発電180万〜200万円程度(5.7kw)*京セラ採用 *解体費用は含まれていません
+消費税
+上記③の費用
※2013年度での金額

あくまでも1つのケースでご紹介いたしましたので、この限りではありません。
自然素材の使用範囲、省エネ設備の有無などでも大きく変わります。
どんな暮らしがしたいか。譲れない部分、譲れる部分は最初に"暮らし"をどうイメージするかにかかってきます。
KURASOUでは、最初にこうした思いを引き出すお手伝いをしていきたいと
考えています。

※プランの一例













□補助金などで少しでもお得に!

忘れてはならないのが、出て行くばかりではないということです。
こうした制度も活用していきます。
KURASOU(暮らしづくり個別相談会)でもぜひお問い合わせください。
補助金などについては、スタッフblogでも記事にしていますので
参考にしてくださいね。

マイ工務店スタッフblog


2013年10月1日火曜日

こうして家は建てられていく。現場から少し細かなプロセスをご紹介します。

みなさん、こんにちは。
マイ工務店の眞井です。

マイ工務店は、モデルルーム竣工から2周年を迎えようとしています。
おかげさまで沢山の方に足をお運びいただきました。
ありがとうございます!

まだまだこれからです。叱咤激励を頂きながら今後も地域密着型の工務店として頑張っていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願い致します。

さて、今回のblogでは、いくつかある現場から進捗状況をお伝えしたいと思います。
家づくりをお考えの皆様の少しでも参考になれば嬉しいです。

●奈良市「歴史の息吹を感じる家」

アイシネン断熱工事を終了後、構造見学会を実施しました。
来て頂いた方、本当にありがとうございました。

▶その後、天井の工事が進んでいます。

▶天井の杉板も張り終わりました。


















▶写真奥は、軒の屋根です。























断熱工事だけでなく、直射日光を遮るのは長く伸びた庇が真夏の暑さを和らげてくれます。
日本の家の良さですね。

▶これからは、床の工事に入っていきます。
家づくりにおいて、天井から工事を進めていくのは
床を傷つけないという理由もあるんですよ。

●桜井市「遊び心のある家」

前回blogでお伝えした基礎工事着工から、少しずつ進んでいます。
足場も組まれ、まずは土台から作り上げて行きます。
土台は耐久性の高い桧を使用。
















土台、柱、梁、上記の写真には写りきってませんが、全て木材は現場に到着しています。

▶柱脚金物(ちゅうきゃくかなもの)も取り付けられました。これはSE構法の特徴です。
























※強い家づくりと大空間を実現するための大事な部分。
"大開口の確保やビルトインガレージの設置といった高い強度と安全性を約束できるのです”
と、SE構法のホームページにも紹介されていますが、
私のこだわりの1つである、大開口大空間を安心して実現できる強い味方です。

▶現在は、10月7日に予定している棟上げの準備真っ只中。
棟上げの様子もまたご報告させて頂きます。

さて、「遊び心のある家」構造見学会を11月10日(日)に予定しています。

前回のblogでもご紹介しました「遊び心のある家」
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こちらの邸宅はとても面白くて、「遊べる家」なんです。
施主様のご要望によって、
▶吹き抜け部分に"のぼり棒"を設置したり
▶屋根に出るための窓を作りました。
その他
▶2階部分にブランコを取り付け、さらには
▶壁に大きな鏡を設置。
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さらに!吹き抜けを家の中央に設置し、2階に上がると
吹き抜けの周りをぐるりと一周できるようになります。
ぐるぐるぐるぐる、鬼ごっこでもするのでしょうか^ ^
施主様の発想の豊かさにはいつも驚かされます。

こんな遊び心満載の家。
ぜひぜひ構造見学会にて確かめにきてください!

ここまで読んでいただきありがとうございました。